ケアという現象

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けあの学校

ケア(care)とは、誰かを支えたり、助ける、癒すことをいう。cure(治療、治癒)とはことなる。医療は、cureとcareの両方に関わり合いがある。介護といった場合、careの領域に位置づけられる。誰かの生活を支え、助け、心や身体の苦痛を取り除くことを目指すものである。しかし、このcareには、自律性が担保されている必要がある。助けてもらう方なのだから、助けてくれる人の言うとおりにしろ!という考え方はできないのである。あくまで、助けてもらう人の思考を尊重していかなければならないのである。

しかし、他者の思考を尊重するということは難しいことであり、実際にはその推測は簡単にできないため、ケアが十分に発揮されずに終わることさえある。自律性を尊重するあまり、ケアの提供が過少となることが危惧されるのである。

そこで重要になるのは、ケアを提供する側とケアを受容する側の関係性が良好である必要があるということである。人間対人間であるならば、この関係性が良好であるならば、ある程度の以心伝心が可能であり、ケアをどのように提供するべきかが推測しやすい。

しかし、そのような関係性が構築できない場合、相手が人間でない方がケアを受容するがわにとって、気楽であることがある。それはある意味、介護関連ロボットの可能性であるともいえる。自分の尊厳を維持していくために必要な機能をロボットが支援してくれるならば、人間との不要な軋轢を排除して生活を続けることができるからである。



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